YU SORA / 野村仁衣那

2026年6月20日[土] – 2026年7月5日[日]
11:00 – 18:00 / 月曜定休日

JILL D’ART GALLERY

ジルダールギャラリーはこのたび、二人展「RE:MORNING NOON NIGHT」を開催いたします。
本展では、YU SORA(ユ・ソラ)と野村仁衣那の二名の作家を紹介いたします。

縫うことと、穴を開けること。
本展では、YU SORA による刺繍という「加える」行為と、野村仁衣那による穴を開ける「削ぐ」行為を対置させることで、それぞれの制作がどのように時間と身体、記憶と日常をかたちづくっているのかを読み解きます。本展は、二人の作家がそれぞれの方法で捉える「あらたな朝・昼・夜」における、記憶と記録のあわいを提示する試みです。

YU SORA は、白く柔らかな布に刺繍を施すことで、日常の記憶や風景を静かに留めてきました。糸を縫い重ねる行為は、失われやすい時間や感情をそっと繋ぎ留めるようでもあり、平面作品や立体作品、さらには空間インスタレーションへと展開される表現のなかで、記憶と身体の関係性を触覚的に立ち上げます。

一方、野村仁衣那は、物体の表面に無数の穴を開ける作品シリーズ「Life Through Holes」を通して、現代社会における暮らしや、自然・素材・物質の起源に眼差しを向けてきました。穴を穿つという反復的な行為は、物質の内部へと視線を導き、具象と抽象のあいだを行き交いながら、時間や生命の気配を静かに可視化します。朝・昼・夜という一日の循環は、私たちの生活を秩序づける基本的な時間の単位であり、思考と行為、記憶と休息を分ける枠組みとして機能してきました。

イギリスの詩人・画家であり銅版画家でもあった William Blake は、1787年頃に独自のレリーフ・エッチング技法を確立し、自らの方法によって表現の可能性を切り拓いた先駆的な芸術家です。Blake は次のように述べています。

“Think in the morning. Act in the noon.
Eat in the evening. Sleep in the night.”
(「朝には考え、昼には行動し、夕には食し、夜には眠る。」)

この言葉が示すのは、思考・行為・休息が明確に分節された、理想化された日常のリズムです。しかしながら、国内外での精力的な活動をつづけ、さらに近年母となった両名の作家にとって、そのような時間の区切りは必ずしも成立するものではありません。思考と行為、制作と生活、昼と夜は互いに溶け合い、断続的かつランダムに重なりながら進行していきます。

本展「RE:MORNING NOON NIGHT」では、そうしたあらためて見つめ直される日常を再編成しながら、両名の作品世界を紡ぎます。


RE: MORNING NOON NIGHT
YU SORA / 野村仁衣那
2026年6月20日[土] – 2026年7月5日[日]

JILL D’ART GALLERY

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