内田 有 / 久野 彩子 / イーティン ワン

2022年3月31日[木] – 6月28日[火]

REAL Style 青山店

HIGHLIGHT (光を当てる)と題したこのプロジェクトは、REAL Style青山店を舞台にJILL D’ART GALLERYがお届けするシーズナルな展示シリーズ。アートを少しだけ主役にした空間・アートと幸せに過ごすこれからのライフスタイルを提案します。

第一弾となる本展では、私たちが生きる「現在」に前向きな想いを込め、これから更なる活躍が期待される3人の作家: 内田 有 / 久野 彩子 / イーティン ワン ( Yu Uchida / Ayako Kuno / Yi-ting Wang) を紹介しています。

白くまをキャラクター化した [ cool it ] シリーズで一躍注目をあびた内田 有は、地球温暖化により消えゆく動物と「カワイイ」を融合させ、大量消費社会を表現する稀有な美術家。同シリーズで披露しているガラスへの鋳造技法だけでなく、作品ごとに異なるテクニックに挑戦する点も特徴的で今回の展示では、新たな解釈ながらやはりユーモラスな静物画・パンチングメタルへの点描作品シリーズも併せて発表します。ポップカルチャーへの敬愛と風刺が自由に織り交ぜられた内田の作品はアート業界にとどまらず、デザインやファッションシーンなどさまざまなコラボレーションも展開されています。

また久野 彩子は、都市の建造物や人間の創造物を主なモチーフに、精密鋳造技法 (ロストワックス鋳造技法) を用いた制作をし続けています。彼女の作品の特徴でもある緻密な表現は国内外でも高い評価を受け、金沢21世紀美術館にもコレクションされています。「創造と破壊、構築と再構築という、都市空間で人々が繰り返してきた行為の儚さや脆さとともに、そこから生まれる力強さや希望、生命力といったポジティブな思いを表現している」と作家は言います。久野の作品に共通する金属の質感 / ソリッドさとは裏腹に、まるで空間に根をはろうとするかのような彼女の作品は、見るたびに毎回新たな側面・表情を見せてくれます。

そして唯一国外からの参加となるイーティン ワン。彼女はフランスにてキャリアをスタートさせ、現在台湾・台南を拠点に活動を続けるコンテンポラリーアーティストです。 木々や金属などを組み合わせたミクスドメディア作品 [ Second Life ] でTaipei Fine Art Award(2019) を受賞し脚光を浴びました。 どこか純粋な見方で、ある種オーラのような繋がりを可視化させる彼女の制作コンセプトは、「生命の本質と、自然物と人工物の間のエネルギー変換」。 今回紹介している [ Imagining Borders Series ]シリーズでは、一つのパターンを上下逆さまあるいは左右に印刷し、積み重ね交互に繋ぎ合わせ新たな情景の共有を試みた平面作品。また作家にとって本展が東京での初お披露目です。

アートが示唆するこれからの未来へのメッセージと、私たちの暮らしを豊かにするライフスタイルとのコラボレーションをお楽しみいただければ幸いです。


「HIGHLIGHT – 2022 Spring」

2022年3月31日[木] – 6月28日[火]
11:00-19:00 / 水曜定休
会場:REAL Style 青山店
住所:〒150-0002 東京都渋谷区渋谷2-1-13 2F
Tel:03-6450-6972

[企画] ジルダールギャラリー

[参加アーティスト]
内田 有 / 久野 彩子 / イーティン ワン


HIGHLIGHT – 2022 Spring
内田 有 / 久野 彩子 / イーティン ワン
2022年3月31日[木] – 6月28日[火]

REAL Style 青山店
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